三大療法と併用する他の治療法を考える
癌治療の基本は三大療法ですが・・・
■第一選択は三大療法が基本
でも・・・三大療法だけでは限界がある!?
●手術療法
◎メリット ・・・腫瘍を直接切除でき、転移がなければ完治できる確率が高い。
×デメリット・・・体にメスを入れるので患者への負担は大きい。術後社会復帰まで時間がかかる場合も。
●薬物療法(抗がん剤)
◎メリット ・・・抗がん剤の副作用が大きかったが、分子標的薬の開発でリスクが少なくなっている。
×デメリット・・・抗がん剤はガンの進行を一時的に抑えるものであり、治癒させるものではない。副作用も患者には苦痛が強いられる。
●放射線療法
◎メリット ・・・患部を切除せずに治療でき、QOLを維持できる。抗がん剤との併用もしている。
×デメリット・・・局部的な治療にはいいが、転移している場合は難しい。放射線の被曝も見逃せない。
白血病や悪性リンパ腫、再生不良性貧血などの完治目的で行う強力な治療法「造血幹細胞移植」とは
血液成分を作る細胞を移植することを「造血幹細胞移植(骨髄移植)」と呼んでいます。この移植ではリンパ球の形が合うドナーから採取しなければならな
いので、自家移植、同系移植、同種移植の3種類しかありません。非常に強い副作用を伴う場合もあります。
治療にかかる費用と日数
費用:150万~200万円
日数:1か月前後
※費用は自己負担額であり、医療機関によって異なる。
どんなガン治療にもメリットとデメリットがあり、ガンの三大療法の場合も同じだといえます。
例えメリットとして一定の治療効果があったとしても、デメリットも大きければ有益な治療とはいえません。また、ある人に有効な治療でも、別の人には有効とならなかったり、取り入れるタイミングも重要であるため、ガン治療の選択は非常にデリケートな問題です。
また、三大治療以外にも新しいアプローチの治療法が開発されています。そのひとつは薬物療法の一種である「分子標的薬」で、ガン細胞の増殖にかかわる分子を標的としたものです。
なお、分子標的薬よりも昨今注目されているのが「免疫療法」で、体が本来持っている免疫機能を回復させて、ガンを抑えることを目的にしています。
三大療法はいずれの治療にも副作用や後遺症は避けられず、治療の選択には悩ましい場合も多いため、三大療法以外の治療法を取り入れてデメリットを補うことは非常に意味のある大切な事だと言えます。
■補完代替療法(民間療法)という選択肢も
●マッサージ療法
アロマセラピーのひとつとして、マッサージが補完代替療法として推奨されています。疼痛緩和の効果があるだけでなくリラックス効果もあります。
治療にかかる費用と日数
費用:3000~1万円ほど/回
日数:闘病期間中/症状による
●鍼・灸療法
鍼や灸を使って体の経穴(ツボ)を刺激することで、ガンによる痛みや息切れなどの身体症状の軽減やQOLの改善を図るために行います。
治療にかかる費用と日数
費用:1000~3000円/回
日数:闘病期間中/症状による
●心理療法
治療前や治療中、治療後の心理的不安を解消するために、心理カウンセラーに相談することもひとつの治療になります。
治療にかかる費用と日数
費用:5000~1万円/回
日数:闘病期間中/症状による
※費用は自己負担額であり、医療機関や販売元によって異なる。
■三大療法と併用できる食事療法も
●ゲルソン療法
オーガニックの野菜・果物ジュース、サプリメントにより体内浄化して自然治癒力を高めて治療するものです。厳密な食事制限があります。
治療にかかる費用と日数
費用:5万~20万円/月
日数:6か月以上/症状による
●薬膳療法
伝統的な中国医学に基づく食事法の事。十全大補湯、補中益気湯などの生薬を使用します。抗がん剤の副作用も軽減するといわれています。
治療にかかる費用と日数
費用:2万~5万円/月
日数:1か月~2年/症状による
●マクロビオティック
玄米、全粒粉を主食とし、主に豆類、野菜、海草類から組み立てられた食事法の事。陰陽理論に基づき一物全体、陰陽調和が基本です。
治療にかかる費用と日数
費用:2万~5万円/月
日数:生涯
ガンに限らず、医療効果をもたらす各種療法には、「補完代替療法」ともいわれるものがあります。
一般的な医療は西洋科学をもとに確立されてきたものですが、補完的に行われるものには東洋医学や伝承医学をベースにしたものや、自然食をベースにしたマクロビオティック、その他全身を温めて血流を整えたり免疫力を高めることを目的で行う温熱療法や各種理学療法、サプリメントや健康補助食品も含めてさまざまです。
こうした療法は、標準治療でないからといって効果がないとは限らないですが、取り入れる場合には病院で行う治療に支障がないように確認をする必要がありますので、基本的には主治医の了承を得ることが欠かせません。素人判断で行うと、適切なメリットが得られないばかりか、かえって病状を悪化させる事態も有り得ない事ではありません。
ただ、主治医によっては補完代替療法に詳しくないにも関わらず、病院での標準治療以外のものを頭から全否定するケースも多々あり、患者の生命を第一に考えているとは思えない対応をされる場合もあります。そういう場合は何が本当に患者のためになるのかを考えて、自己責任で効果が見込めると思う補完代替療法を独自に取り入れるのも方法だと思います。
大きな病院では治験的な治療が行われている事も多くあり、病院治療以外の治療法を併用されると、例えば正確な抗がん剤の効果比率のデータ収集が出来ずに、これから後に同じ病気で闘う患者にそのデータが使えないから困るというような理由で、患者に病院治療以外のものを併用しないように言うケースもあります。
これは治験としては正しい事ですが、治療としては全く正しい事ではありません。主治医がどこを向いているのかをしっかりと見極めて、どこまで相談するかどうかを決める必要があります。
また、病院で行う一定の治療以外は保険適用にならない場合も多いので費用対効果はしっかりと確認すべきです。すべて自己負担となることもポイントのひとつでしょう。
ガンの治療のためには、良いと聞いたことを取り入れたいと思うのは当然です。しかし、それだけでガンに勝てるという保障はありません。十分な正しい情報を得て、医師としっかり話し合ったうえで行うことが基本的には重要な事です。
医療機関向け・ドクター向けの免疫賦活物質などの機能性素材を使用する場合は、専門家の指導の下で三大療法と組み合わせて効果的にご使用なさって下さい。
※費用は自己負担額であり、医療機関や販売元によって異なる。
※本当に患者の生命を第一に考えている主治医の場合のみ、相談することに意味があります。